20日に日本バンタム級王者安田幹男(六島)に挑戦する同級1位山中慎介(帝拳)が15日、都内の帝拳ジムでスパーリングを打ち上げた。これまで90~100回のスパーリングを消化したという山中は「調子はばっちりです」と笑顔を見せた。

 自慢の左を武器にKOの山を築いてきた。山中は「KOは狙ってません」と言いつつも、現在は5連続KO中で、直近3戦は1回で試合を終わらせている。日本王座戦の最短KO記録は04年10月に内藤大助がマークした24秒だが、山中は「間違いなく狙いません。たぶん24秒まで左は出さないと思いますよ」と笑った。

 決戦の舞台は大阪・住吉区民センターで、大阪での試合はプロ入り14戦目で初めてとなる。敵地での王座戦となるが「地元(滋賀)に近いので応援も来てくれる。同じ日本だし問題ないですよ」と気にする様子はない。「2度目(の挑戦)はないと思っているので、今回は絶対に取らないといけない」と、王座奪取への執念を口にしていた。