◆おもなプロレスの事故(所属は当時)

 ★馳浩(新日本)

 90年6月12日の福岡大会で、バックドロップを避けようとして側頭部から落下。試合後シャワーを浴び、セコンドに就こうとした時に昏睡(こんすい)状態に陥った。一時心肺停止となったが、リングドクターにより蘇生(そせい)した。

 ★プラム麻里子(JWP)

 97年8月15日、広島大会の試合中に後頭部を強打し昏睡。翌16日に急性硬膜下血腫と脳挫傷による急性脳腫脹で29歳で死去。リング上の事故がもとでプロレスラーが死亡するのは、日本初だった。

 ★門恵美子(アルシオン)

 99年3月31日の福岡大会で、マットにたたきつけられた際に頭部を強打。集中治療室で治療を受けたが4月9日、急性硬膜下血腫のため23歳で死去。デビュー1カ月半の悲劇だった。

 ★オーエン・ハート(WWF)

 99年5月23日、天井からワイヤにつるされて入場中に約15メートル下のリングへ落下。コーナーの金具に頭を打ち、元WWF世界タッグ王者が34歳で死亡。

 ★福田雅一(新日本)

 

 00年4月14日の宮城・気仙沼大会の試合中に動きが鈍くなり、相手のフライングエルボーをかわせずに倒れた。意識不明の状態となり、19日に急性硬膜下血腫のため27歳で死去した。

 ★ハヤブサ(FMW)

 01年10月22日、東京・後楽園ホールの試合中に誤ってロープから転落。頭を強打し、意識はあったが自力で体を動かせなくなった。上半身、下半身ともにまひ状態の外傷性の頚椎(けいつい)損傷。懸命なリハビリで、自力で歩けるまで回復した。