2階級制覇を狙う前WBCフェザー級王者粟生隆寛(26=帝拳)が王者ビタリ・タイベルト(ドイツ)に挑むWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチが26日名古屋で行われる。

 粟生は記念撮影後、いきなりタイベルトのベルトを引っ張った。これは09年7月のWBCフェザー級初防衛戦で挑戦者ロハスにされた行為。その“儀式”を逆に仕掛け「ロハスにやられて(ベルトを)持っていかれたので、同じことをしました」と不敵に笑った。

 大一番に備え、ガウンを初めて作成した。色も「強そう」という黒と「1番」という意味の金を基調にし、トランクスとシューズも色調を統一。試合のグローブも「ラリオスから(09年3月に世界王座を)取った時と同じ」という黒に決まった。調印式後は帝拳の伝統通り休養。「ベルトは僕の方が似合うと思うので早く巻きたい」。2階級制覇の準備は着実に整いつつある。