<プロボクシング:WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール

 王者・井岡一翔(22=井岡)が、挑戦者の同級1位フアン・エルナンデス(24=メキシコ)を3-0判定で下し、初防衛に成功した。エルナンデスは18勝(13KO)2敗となった。

 挑戦者エルナンデスは「悲しい夜になった」とガックリと肩を落としていた。初回に左フックで井岡をロープに飛ばしたが、その後は右のクリーンヒットを浴びた。「井岡の右がよく、臆病になって前に出られなかった」と振り返る。フットワークからスイッチなど変則スタイルは見せたが、終盤の攻勢も大きなチャンスまでは作れず。「集中力を欠かせるようなパンチを出せなかった」と、プロ20戦目の世界初挑戦で王座はならなかった。