WBC世界スーパーフェザー級王者の粟生隆寛(28=帝拳)が20日、日本人初の世界4階級制覇を目標に掲げた。日本人では亀田興毅の3階級制覇が最多。現在、フェザー、スーパーフェザーの2階級を制覇している粟生は、ライト、スーパーライト級で世界の頂点を目指していく。

 「強い選手を倒して、ゆくゆくは日本人初の4階級制覇を狙いたい」。9月予定の4度目の防衛戦は、指名試合の前戦に続き、同級1位にランクされるディエゴ・マグダレノ(米国)を逆指名。ラスベガスを主戦場にする22戦全勝の最強挑戦者だが、強い相手に勝ち続け、価値ある複数階級制覇王者になる覚悟だ。

 この日は千葉市内で後援会主催の祝勝会に出席。年内にはWBA王者内山高志との王座統一戦の夢もあるだけに「自分を追い込んで、もっと強いボクサーになるように頑張ります」と力強く宣言した。【田口潤】