横綱白鵬(32=宮城野)が、将来的に日本国籍を取得する考えを持っていることが、関係者の話で分かった。時期、詳細は不明だが、日本国籍を取得できれば、引退後は親方として日本相撲協会に残る見通しが立つ。

 この日の玉鷲戦で、白鵬は通算1047勝を達成した。歴代1位の魁皇(現浅香山親方)に並ぶなど実績は十分。年寄名跡を取得するためには、(1)最高位が小結以上(2)幕内通算20場所以上(3)関取通算30場所以上-のいずれかの満たさないといけないが、白鵬はどれもクリアしている。唯一、「日本国籍を有する者」という条件だけは、満たしていなかった。

 すでに史上1位となる38回の幕内優勝を果たしており、日本国籍を取得できれば、「一代年寄」が贈られる見通し。著しい功績があった横綱だけに与えられるもので、現役時代のしこ名のまま「白鵬親方」として弟子を指導することになる。

 白鵬はすでに、幕内石浦、十両山口、序二段炎鵬を“内弟子”として入門させている。かねて、独立して部屋を持ちたい意向は示していた。

 白鵬は2007年2月に徳島県出身の紗代子さんと結婚し、4人の子供を授かっている。日本国籍取得の手続きを進めれば、受理されるまで時間はかからないともみられている。