優勝決定戦となった三段目は、東53枚目の友風(22=尾車、本名・南友太、川崎市川崎区出身)が、西79枚目の露草(22=大嶽)を得意の突き押しから、相手を一気に押し出して完勝。序ノ口で初めて番付にしこ名が載った7月の名古屋場所以来、2度目の各段優勝を決めた。

 13日目の7番相撲に勝った後「(本割で)7番勝ったことが大事。意識しないで優勝決定戦に臨む」と話していた。その通り、肩の力を抜いた突き押しと鋭い出足を利かせた。日体大を卒業し、今年5月の夏場所が初土俵。順調に出世し、いよいよ来場所は幕下入りが確実。「レベルが上がる。もっと自覚を持って稽古を積みたいです」と気を引き締めた。