7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、弟弟子の大関高安を相手に実に約1カ月ぶりに関取衆と相撲を取った。15日、徳島市の徳島文理大で始まった部屋の合宿で、高安との稽古と同様に5月の夏場所前以来、約1カ月ぶりに報道陣に稽古を公開。大学生や小学生、幼稚園児ら約1000人も見守る中、主に左四つから高安を9勝2敗と圧倒した。

 稽古後にはウエートトレーニングを1時間半余りこなすなど、名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)での復活へ精力的に体を動かした。「いい施設なので、体をつくっていい手応えを持って帰りたい。なかなか360度見られることもないので精神的にも良い稽古になった」と充実した表情で話した。