大相撲名古屋場所(7月7日初日)の新番付が24日、発表され、新小結の竜電(28=高田川)が、同場所が行われる名古屋市のドルフィンズアリーナで、師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)同席で会見した。

初めて三役に名を連ねた番付を手に「少し字が大きくなったので、それがうれしい」と笑顔を見せた。

竜電は新十両だった12年九州場所で大けがを負い、序ノ口まで番付を落とした。再び関取に返り咲いたのは4年後の16年九州場所。西前頭3枚目だった先場所は10勝5敗の好成績を収め、初の技能賞を獲得した。高田川親方は「力士としては技能賞が一番うれしい。あの苦しいけがを我慢できたのだから、何でも我慢できると思う。普通なら(力士を)やめている。なかなかしぶとかった。そのしぶとさを、もっともっと出して、相撲人生を、もっともっと花を咲かせてほしい」と、大けがしても優しい言葉を一切かけなかった、厳しい師匠からもエールを送られた。竜電は「やるからには一番上を目指してやっているので、1歩ずつ、目標を達成していきたい」と、小結に満足することなく、力強く話していた。