大相撲夏場所で右膝を負傷して途中休場し、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)がかど番となる大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が、27日から行われる二所ノ関一門の連合稽古で、相撲を取る実践的な稽古を回避する意向を示した。

26日、名古屋市内の部屋で2日連続となる稽古を行い、四股やすり足などで体を動かしたが、ぶつかり稽古など対人の稽古は行わなかった。27日から3日間、尾車部屋(愛知・瀬戸市)などで行われる二所ノ関一門の連合稽古の参加は未定。「申し合い(稽古)はしないです」と、相撲を取る実践的な稽古は控えることを明言した。さらに「実践的な稽古を今場所(前)するかどうか分からない」と“ぶっつけ本番”となる可能性も否定しなかった。

この日の朝稽古後は、稽古を再開した前日25日に比べて「全然膝の調子が良かった」と納得の表情を見せた。すり足では前日よりも体重を乗せてスピードを上げるなど、右膝の回復を印象づける内容。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)も「ちょっとずつピッチを上げていくのかもしれない」と、調整のペースアップを予感した。貴景勝は「昨日よりは進歩したけど調子乗ると明日また痛くなる。徐々にという感じで」と話した。