大相撲の関脇御嶽海(26=出羽海)が、大関昇進の可能性がある九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて前のめりだ。

31日、福岡市の春日野部屋へ出稽古。関脇栃ノ心や平幕の碧山、十両栃煌山と申し合いを行い、計14番取った。稽古後、報道陣に申し合いの内容について問われると「10番くらいでしたか?」と逆質問。実際の番数を知ると「そんなに? 取りすぎちゃった」と目を丸くした。この日は意図せず想定より多い番数となったが、「気持ちを出していかないといけないから」と前半から積極的に申し合いに参加した秋巡業に続き、大関昇進の可能性がある九州場所に向けて気概を見せ「初日からいいんじゃないですか。これが続いていけばいい」と充実した表情を見せた。

番付発表後の29、30日は同市の出羽海部屋で基礎運動を重点的に行った。「他の力士が出稽古に行って人が少なくて、稽古場がめちゃくちゃ寒かった。汗が出なくて結構しんどかったけど、四股、すり足、テッポウを中心にいい調整ができた」。台風19号により出身地の長野が被災。故郷の状況が気にかかるが「まずは自分のこと。自分のことをやらないと(本場所で)いい報告ができない」と引き締めた。