日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で定例の理事会を開き、7月の名古屋場所、9月の秋場所の決算報告などを行った。

今後の日程として、来年2月4~7日を「協会員研修ウイーク」と題し、親方や力士、行司、呼び出し、床山などの部門ごとに、研修を行うことが発表された。この際にSNSの研修も行う。

SNSを巡っては、今月行われた九州場所直前に、小結阿炎と十両若元春が、不適切な動画を投稿したとして、八角理事長(元横綱北勝海)らに謝罪した。これを受けて現在、相撲協会員は個人的なSNSへの投稿を禁止されている。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「研修ウイークまでは個人的なSNSへの投稿は禁止。ただ、研修を受けたからといって、すぐに(投稿が)OKというわけではない」と説明。研修を受けて、研修内容を協会員が十分に理解したと判断した段階から、再びSNSへの投稿を解禁する見通しだ。

SNSについての研修を「研修ウイーク」に先立って行う予定はない。「研修ウイーク」についても、芝田山部長は「最大の課題は暴力問題。それに取り組んでいかないといけない」ときっぱり。最近では十両貴ノ富士、呼び出し拓郎が付け人や後輩に暴力を振るって角界を去った例もあるなど、暴力決別への決意をあらためて示した。