大相撲春場所8日目の15日、西前頭15枚目の千代丸(28=九重)が発熱のため休場した。日本相撲協会の鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)によると、千代丸は14日夜に38度6分の熱を出し、この日朝に39度7分の高熱を出したという。午前中にインフルエンザ検査を受けたが、16日にも病院に行き検査を受けるとした。十両以上の休場者は4人目だが、発熱による休場は初となった。

力士らは今場所、朝と夜の検温が義務づけられており、37度5分以上の発熱が2日続くと原則的に休場となっている。しかし朝の検温を基準としているため、千代丸は該当しないとの認識を示した。弟で十両の千代鳳は「昨日は元気だった。今朝は『体はすごく元気だけど熱がある』と言っていた。ちょっと休んだらケロッと土俵に立つと思う」と話した。また同部長は、同7日目の14日に38度ほどの熱を出して休場した幕下以下の力士が、平熱に下がったことも明かした。相撲協会は力士ら協会員に新型コロナウイルスの感染者が出た場合、即座に今場所を中止する方針を示している。