大相撲の横綱白鵬(35=宮城野)が17日、日本相撲協会を通じて、自身の現状を明かした。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、各師匠判断となっているぶつかり稽古を12日から再開。「ようやく1歩進んだなという感じ。実戦稽古、申し合いがまだできていません。今はどういう状態というのは難しいですが、自分なりに体の重さはあると思います」とコメントした。

3月に大阪で行われた春場所以降、5月の夏場所は中止となり「こうやって家族と長い時間一緒にいるのは初めて」というほど、長期間自宅で過ごしている。思うような稽古はできていないが「子どもたちもみんな新しいことに挑戦している。子どもたちの考え方などにも相談に乗ったり、子どもたちの勉強をみたり、一緒に料理を作ったりしている」とわが子から刺激を受けるている。

プロ野球やJリーグなど、さまざまなスポーツが開幕、再開へと動きだそうとしている中、日本相撲協会も7月場所(19日初日、東京・両国国技館)の無観客開催を目指している。「大相撲というのは日本の伝統文化として、神事という部分がたくさん含まれている。ですから本場所が早く再開されることを望んでいます」とコメント。7月場所に向けて「温かいものを飲み、野菜を食べてビタミンを摂り、たっぷり汗をかいてやっている」と準備を整えている。