幕尻の東前頭17枚目志摩ノ海(31=木瀬)が、1敗を守ってトップを維持した。前日に初黒星を喫した大関貴景勝(24=千賀ノ浦)は、妙義龍(34=境川)と対戦。過去10戦全勝中の相手に、落ち着いて突き押しで攻めた。連敗することなく、志摩ノ海とともに1敗を守った。東前頭6枚目宝富士(33=伊勢ケ浜)は、北勝富士(28=八角)と激しい攻防戦を繰り広げるも取り直しに。互いに息絶え絶えの状況で臨んだ取り直しの一番で、攻め込まれながらも土俵際で回り込むなどして粘ったが、押し出しで負けて2敗に後退。トップは1敗の貴景勝と志摩ノ海の2人となった。
10日目の取組模様を写真で振り返ります。
千代の国(7勝3敗) | ● | 寄り切り | ○ | 志摩ノ海(9勝1敗) |
☆志摩ノ海 (相手は)突っ張ってくるから頭を上げないように、それだけを頭に刻んでいった。中途半端にならないよう、悔いの残らない相撲を意識している。
千代大龍(6勝4敗) | ● | 突き落とし | ○ | 炎鵬(2勝8敗) |
☆炎鵬 相手は立ち合い強いんで(まともに)当たらないにはどうすればと考えた結果ですね。まだ2番勝っただけ。1日1番、自分のできる力を出し切りたい。
栃ノ心(5勝5敗) | ● | 寄り切り | ○ | 逸ノ城(3勝7敗) |
琴恵光(6勝4敗) | ○ | 小手投げ | ● | 遠藤(6勝4敗) |
竜電(8勝2敗) | ○ | 押し出し | ● | 玉鷲(6勝4敗) |
☆竜電 攻められて良かったと思う。(今場所は)攻める意識があるので、粘りも出ますから、いいと思います。
北勝富士(6勝4敗) | ○ | 押し出し | ● | 宝富士(8勝2敗) |
☆北勝富士 (取り直しの一番に)肺がやられました。負けたくないという気持ちが強く出て、最後の粘りと押しにつながった。(相手が)好調だったからこそ、ああいう相撲になったんじゃないですか。明日につなげられて良かった。
宝富士に軍配があがるも物言いがつき同体となり取り直し
霧馬山(1勝9敗) | ● | 寄り切り | ○ | 輝(4勝6敗) |
☆輝 常に圧力をかけられたのでよかったです。(連敗は)意識してなかった。自分らしい相撲をとっていきたい。
照ノ富士(8勝2敗) | ○ | つり出し | ● | 翔猿(3勝7敗) |
☆照ノ富士 動きを止めて、強引にいこうと思った。最初から小さい人には強引に取らないと、動きについていくのでは負けるので。(つる体勢は)たまたまそういう体勢になった。
御嶽海(6勝4敗) | ● | 送り出し | ○ | 琴勝峰(6勝4敗) |
高安(5勝5敗) | ● | 押し出し | ○ | 隆の勝(5勝5敗) |
貴景勝(9勝1敗) | ○ | はたき込み | ● | 妙義龍(3勝7敗) |
☆貴景勝 連敗はしなかった。過去10戦10勝の妙義龍を圧倒。横に動きながら攻め込む相手を、よく見て突いていった。9日目の翔猿戦で初黒星を喫したものの「9日目はかえってこないので集中してやった」。2年ぶりの優勝に向けて志摩ノ海とトップを並走。「勝たないといけない世界。白星あげるために集中していく」と気持ちを高めた。