かど番の大関朝乃山(26=高砂)が、星を五分に戻した。

2日目に小結照ノ富士を破るなど3連勝で絶好調の阿武咲に対し、立ち合いから右を差し込み、左上手も取る万全のかたちで寄り切った。

2勝2敗。復調の気配をうかがわせる内容に「相手が3連勝で好調だったけど、今日も自分の相撲を取りきるだけ。がむしゃらに前に出ようと思い、相撲を取った。これが自分の相撲だと思う」とうなずいた。

御嶽海に完敗を喫した前日3日目、都内の部屋に戻ると先代師匠の錦島親方(元大関朝潮)に「だめな相撲」などとゲキを飛ばされ、気持ちが切り替わったという。今場所も混戦模様。「明日からまたあるので今日のような前に出る相撲を取っていきたい」と、気持ちを高めた。