小結高安(31=田子ノ浦)が、大関朝乃山を破って初日を出した。立ち合いで左四つを許しかけたが、右で抱えながら動いて回避。先に左上手を取って体勢を整えると、じっくりと攻め立てた。何度もまわしを取られかけたが、うまく体を動かして取らせず。右四つになって寄り倒した。

自分らしい相撲が取れ「我慢の相撲が取れた。まわしが取れたので、詰めだけ怠らないようにしっかりと寄っていった。相手にまわしを取らせなかったのがよかった」と納得の一番だった。2月に行われた合同稽古でも、朝乃山と三番稽古で汗を流していて「非常に内容のいい稽古ができていたので今日の相撲につながった」と振り返った。大関復帰を見据える苦労人は「今場所も自分の、内容のいい相撲を取っていきたい」と意気込んだ。