優勝争いが、より混戦となった。単独トップだった小結高安が、若隆景に寄り倒されて3敗目を喫した。

関脇照ノ富士は、大関正代を寄り切り2桁10勝目。優勝争いトップに並び、三役で3場所連続の2桁勝利。直近3場所合計34勝とし、大関復帰をより確実なものにした。


大相撲春場所 全取組詳細



琴恵光(7勝6敗)引き落とし千代丸(9勝4敗)

☆琴恵光 前に出ることだけを考えてとりました。自分から攻めればいい流れが作れる。考えすぎず、先に攻めることを意識してます。


明瀬山(7勝6敗)寄り切り豊山(4勝9敗)

☆明瀬山 今日はほんと、我慢しました。疲れてますけど、あと2日なんで頑張れそうです。


英乃海(9勝4敗)上手投げ琴勝峰(1勝4敗8休)

☆英乃海 フワッと立ってしまったが、四つに組んでからはできる限りのことをやったんでよかった。勝ち越してるんで、思い切りいければと思っている。


千代大龍(5勝8敗)寄り切り大奄美(7勝6敗)

千代翔馬(6勝7敗)寄り切り竜電(6勝7敗)

翠富士(4勝9敗)送り出し魁聖(7勝6敗)

千代の国(8勝5敗)不戦剣翔(8勝5敗)

☆剣翔 (不戦勝で勝ち越し決定)勝ち越したのでうれしい気持ちと、半分複雑な気持ちがある。取りたいか取りたくないかで言ったら取りたくないが、素直に喜べない気持ちがある。先場所も千秋楽で優勝を決める一番が不戦勝。先場所と同じで不思議な気持ち。運も実力のうちかなと。


碧山(9勝4敗)押し出し翔猿(8勝5敗) 

☆碧山 思った通りの相撲とは違う。相手、中に入って危なかったですね。あと2日間だけ。しっかり頑張ります。


琴ノ若(5勝8敗)押し出し照強(6勝7敗)

☆琴ノ若 自分の相撲をとりきることだけを意識した。体に任せて攻められたと思う。(負け越しているが)反省は場所後にできる。1日一番、やりきることだけを意識している。


豊昇龍(8勝5敗)内掛け(5勝8敗)

☆豊昇龍 (内掛けは)きれいに決まりましたね。しっかり当たって中に入ることだけ考えて、内掛けとかは考えていなかった。(勝ち越しは)うれしいです。


霧馬山(5勝8敗)寄り倒し栃ノ心(6勝7敗)

隠岐の海(3勝10敗)押し出し志摩ノ海(4勝9敗)

☆志摩ノ海 我慢の場所だと思って、根性で負けないように取り組んでいきました。あと2日、1日一番集中して、来場所に向けていい流れで終わったらいい。


北勝富士(8勝5敗)押し出し逸ノ城(7勝6敗)

☆北勝富士 ふわっと立って危ないと思ったけど、その後は落ち着いて対応できてよかった。これで勝ち越せたので明日から気楽にいける。3月場所は関取として初めて勝ち越せたので安心しました。


宝富士(2勝11敗)押し出し阿武咲(3勝10敗)

明生(8勝5敗)押し出し大栄翔(7勝6敗)

玉鷲(5勝8敗)押し出し御嶽海(6勝7敗)

高安(10勝3敗)寄り倒し若隆景(9勝4敗)

☆若隆景 下から上という意識を持って攻められたのは良かった。突っ張って我慢して、常に相手のはたきを頭に入れるようにしていた。

高安は若隆景(左)に寄り倒しで敗れる(撮影・小沢裕)
高安は若隆景(左)に寄り倒しで敗れる(撮影・小沢裕)

妙義龍(6勝7敗)叩き込み隆の勝(6勝7敗)

貴景勝(9勝4敗)叩き込み朝乃山(9勝4敗)
朝乃山(左)を激しく攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)
朝乃山(左)を激しく攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)
貴景勝は朝乃山(左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
貴景勝は朝乃山(左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
朝乃山(後方)をはたき込みで破った貴景勝(撮影・鈴木正人)
朝乃山(後方)をはたき込みで破った貴景勝(撮影・鈴木正人)

正代(7勝6敗)寄り切り照ノ富士(10勝3敗)

☆照ノ富士 思い切って前に出ようと思っていた。やっぱり2桁に乗せていかないと思っていた。目標を達成できて良かった。(目の前でトップの高安が負けた)人のことは人のこと。自分のことで精いっぱい。

正代(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
正代(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
花道を引き揚げる照ノ富士(撮影・柴田隆二)
花道を引き揚げる照ノ富士(撮影・柴田隆二)
懸賞金を受け取る照ノ富士(撮影・柴田隆二)
懸賞金を受け取る照ノ富士(撮影・柴田隆二)