大相撲境川部屋の三段目力士、響龍の天野光稀(あまの・みつき)さんが28日、急性呼吸不全のため東京都内の病院で死去した。28歳だった。響龍さんの土俵での受傷は、不運が重なった末のケガでもあった。

響龍さんは春場所13日目の3月26日の取組で、すくい投げを食らって土俵に落ちた。近くで見ていたある親方は、こう指摘する。

「俵と土俵のちょうど間に頭から落ちた。だから頭がずれることなく、そこにはまるかたちで、相手と自分の体重がかかってしまい、首がごきっとなった。頭から落ちるケースは今までいっぱいある。土俵の真ん中なら、顔に擦り傷ができる程度で済んだかもしれない。不運が重なったのではないか」

響龍さんは取組後、首から下が動かず、緊急搬送されて入院していた。