新関脇の明生(26=立浪)が、新横綱の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)を初撃破した。

強烈な立ち合いで横綱の上体を起こし、一気に懐に入ってもろ差しに。小手投げに振られたが耐え、逆襲の下手投げで破った。「横綱を少しでも慌てされるようにと意識した。無我夢中でした」と振り返った。

照ノ富士とは、共に11年夏場所で初土俵を踏んだ同期だ。序ノ口と序二段で1度ずつ、幕内では4度対戦するも白星を挙げられず。合計6度目の対戦にして、ようやく初白星を挙げた。「同期生というよりは相手は横綱。あまりそういうことは考えずに思い切りいきました」と必死だった。

新関脇で臨む今場所は、12日目を終えて5勝7敗としている。残り3日で狙うは、もちろん勝ち越し。「また明日から集中していきたい。勝ちたいという思いが強くなりすぎないようにいきたい」と静かに闘志を燃やした。