大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)を翌日に控えた13日、境川九州場所担当部長(元小結両国)が報道陣の電話取材に応じ、2年ぶりの福岡開催に向けて気を引き締めた。

昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京開催だっただけに「2年越しに九州で開催となって皆さん喜んでらっしゃる。去年(福岡で開催が)なかったのは寂しいという声もよくいただいた。感染対策はおろそかにできないので、他の会場を参考にしながらやっている」と話した。

横綱白鵬(現間垣親方)が引退して初めての場所は、2場所連続優勝を目指す横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)ら上位陣に活躍の期待がかかる。「照ノ富士をはじめ大関、三役陣、これからの力士がだいぶ上位に出てきたので活気が出てくると思う」と境川部長。弟子で長崎出身の新十両、平戸海(21=境川)ら九州出身の力士についても「頑張る理由はいろいろあるので、それぞれ九州出身の各力士には頑張ってもらいたい」とエールを送った。

国内の新型コロナ感染者数は減少傾向だが、力士ら協会員の外出制限は福岡でも継続。同部長は「油断することなく、我々もしっかりやっていかないとと思ってます」と力を込めた。