大相撲春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)で新入幕濃厚な金峰山(きんぼうざん、25=木瀬)が、母国カザフスタン出身初の幕内力士になることへの思いを明かした。

14日、都内の部屋で稽古した。同国初の入幕の可能性が高いことについて「うれしいことです」と誇らしげな表情を浮かべた。

この日は幕下以下の力士と9番取って全勝。馬力のある力強い相撲を展開し、「きょうは前に出ていくこと意識していました。体も動いてる」と手応えを口にした。

東十両5枚目として臨んだ先場所は十両優勝した大関経験者の朝乃山と終盤まで優勝争いを演じながら、13日目から3連敗と後退。それでも11勝4敗の好成績を収め、新入幕が確実となった。

「(先場所は)悔しいですけど、けがをせず15日間終えたので良かったと思います」と振り返り、既に視界は次の春場所へ。期待を一心に背負う25歳は「まずは勝ち越しを目指す」と誓った。【平山連】