大相撲名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)で大関とりに挑む関脇の豊昇龍(24=立浪)が27日、名古屋市内で力士会後に取材に応じ、「(大関とりについて)あんまり気にせず、いつも通りいきたい」と平常心でいく決意を見せた。

先場所は11勝4敗で、先々場所は10勝5敗と直近2場所で21勝をマーク。大関昇進の目安となる「三役で3場所33勝」に、あと12勝と迫っている。大関という地位について「入門する前はすごいと思って、そこまでいけるかなと思っていた。しっかりとつかみとりたい」。さらに続けて、「今まで自分がやってきたことをやるだけ」と気持ちを引き締めた。

6月上旬にはモンゴルに4年半ぶりに戻り、身も心も落ち着かせた。「夜に星を見るとか日本ではなかったから、ホッとしましたね。気持ちを落ち着けるようにしっかり休むことができました」。滞在中には元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏とも会話を重ねたが、気になる中身は「秘密」とにやりと笑った。充実した休暇を終えて名古屋に視線を向ける。21歳9カ月で大関昇進をつかんだ、おじの背中を追いかける。【平山連】