今場所後の大関昇進を目指す関脇大栄翔(29=追手風)が、前日12日目までの連敗のショックを引きずるように、5敗目を喫した。11日目は大関霧島、12日目は平幕玉鷲に敗れて迎えた若元春戦。ともに大関とりの関脇同士の一番にも叩き込みで敗れ、8勝5敗となった。

大関昇進目安の三役で3場所33勝までは、今場所で11勝が必要な状況で今場所を迎えた。中盤戦が終わる10日目終了時点で8勝2敗と、順調なペースを歩んでいた。だが、春場所千秋楽を単独トップで迎えながら本割、優勝決定戦と連敗した“天敵”霧島に、11日目に敗れた。そこから悪い流れに陥り、12日目も取組後に10勝15敗となる合口の悪さもあるが玉鷲にも敗れていた。両日ともに、取組後の支度部屋では肩を落としてショックの大きさを示していた。この日の黒星で、昇進目安の3場所33勝には届かないことが決まった。