日本相撲協会は25日、新年最初の本場所となる大相撲初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は、在位15場所目となる照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が今場所も一人横綱として東に就いた。最近7場所中、5場所が全休で、この間の皆勤場所は14勝1敗で優勝した5月の夏場所だけ。出場すれば4場所ぶり9度目の優勝を目指す土俵になるが、ケガの回復具合が気になるところだ。なお、一人横綱は番付上で14場所連続となった。

大関陣の顔ぶれは変わらないが、東西と序列で変動があった。東の正位は先場所、13勝2敗で大関として初優勝(通算2度目)を果たし、今場所が綱とりとなる霧島(27=陸奥)が就いた。西は豊昇龍(24=立浪)で、貴景勝(27=常盤山)は西の序列2番目に下がった。

関脇は昨年名古屋場所以来、9場所ぶりの2人に戻った。東は3場所連続(三役は7場所連続)の琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)、西は5場所連続(三役は6場所連続)の大栄翔(30=追手風)で、ともに好成績を挙げれば大関昇進の声がかかる可能性がある。

小結は、東が21年秋場所以来の小結復帰(三役は1年ぶり復帰)となる高安(33=田子ノ浦)。西は宇良(31=木瀬)が念願の三役の座をつかんだ。木瀬部屋からは14年秋場所の常幸龍以来の新小結で、大阪府出身では14年九州場所の勢以来、戦後8人目。関西学院大からは初めてで、初土俵から52場所所要は、学生相撲出身としては2位のスロー昇進(1位は日体大出身で61場所の嘉風)。また、幕内経験者が序二段に陥落後、新三役を果たしたのは史上初めてとなった。さらに31歳6カ月での新三役は、平成以降5位の高年齢昇進となった(1位は琴稲妻の33歳6カ月)。

大相撲初場所は、来年1月12日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。14日の初日を迎える。