横綱審議委員会(横審)による、東京場所前恒例の稽古総見が9日、東京・両国国技館内で行われ、3大関がそろって精彩を欠いた。綱とりの霧島は3勝5敗、貴景勝は2勝6敗、豊昇龍は0勝3敗。

霧島は土俵に上がった直後こそ3連勝したが、その後は小結高安に3敗、照ノ富士に連敗と、計5連敗で土俵を下りた。途中、サポーターを施した右肘を気にするしぐさを見せ、過去10戦全敗の照ノ富士との稽古後は「久しぶりに横綱とやって、力負けした」と唇をかんだ。貴景勝はいずれも照ノ富士の胸を借り「精いっぱい当たっていこうと思った」というが、組み止められると何もできずに敗れる展開が続いた。豊昇龍は小結高安に3連敗で番数も低調だった。