演歌歌手の小金沢昇司さんと親交があった元関脇勢の春日山親方(37=伊勢ノ海)が15日、同氏の早すぎる死を悼んだ。初場所2日目の同日に訃報を知り、「現役の時から応援してもらっていました。(65歳での死去は)ちょっと早すぎますよね…」と声を落とした。

美声で知られる春日山親方は現役時代から、小金沢さんのヒット曲「ありがとう…感謝」を好んで歌い、十八番の一つでもあった。「今でもずっと歌い続けています。詩もメロディーもいい。現役時代、この歌に励まされました。これからも歌い続けたいですね」。

2014年元日放送のテレビ東京「カラオケ★バトル12 夢の共演!波乱の下剋上スペシャル」で番組での共演が実現し、「ありがとう…感謝」をともに歌い合った。「昇司さんは、兄さんって感じの方でした。プライベートでも焼肉に連れて行っていただいたり、ちょくちょくお会いしていました。初めて連れて行っていただいた時は、(カラオケで)『やっぱり、うまいね~』と言っていただき、うれしかったし、光栄でした」。

近年はコロナ禍でなかなか会えなかったという。「体調のことも、風のうわさに聞いていましたが、やっとコロナが落ち着いて、そろそろご挨拶にうかがいたかった。会いたかったですね」と悔やんだ。【佐々木一郎】