日本相撲協会は27日、大阪市内で理事会を開き、理事10人を含む全ての親方衆の職務を決定、発表した。すでに25日に、続投が決まり、実質5期目となる八角理事長(元横綱北勝海)に次ぐ「ナンバー2」の事業部長は、これまで巡業部長だった春日野親方(元関脇栃乃和歌)が初めて就任した。

新たに理事に就任したのは3人。勝ノ浦親方(元前頭起利錦)は危機管理部長やコンプライアンス部長などを、高田川親方(元関脇安芸乃島)は審判部長などを、浅香山親方(元大関魁皇)は九州場所担当部長を務めることが決まった。武隈親方(元大関豪栄道)が審判部の新委員となり、音羽山親方(元横綱鶴竜)は、宮城野親方とともに、引き続き記者クラブ担当などを務めることになった。

新任の3理事は会見し、以下のようにコメントした。

◆勝ノ浦親方 「まだ指名されて、仕事のことを知らされたばかりなので、これから勉強していかないといけない。任期中、協会発展のために頑張っていきたい。重さは十分感じておりますので、責任を持って、しっかり職務にあたっていきたいと思います」。

◆高田川親方 「審判部は長くやらせていただき、副部長もやらせていただきました。今度は審判部長という職務をいただきましたので、しっかり頑張っていきたいと思います。力士が良い相撲を取ってくれているので、審判部も全員、気を引き締めて頑張っていきたいと思います」。

◆浅香山親方 「地元とはいえ(集客面で苦戦することも多かった)九州は厳しい部分もあると思うので、少しでもお客さんを入れられるように努力していきたい。1番は協会の発展。それには力士たちのこれからの活躍も、その指導も必要になってくると思います。厳しい稽古をさせることによって、相撲も面白くなる。弟子を育て、協会を盛り上げていけるようにしたいと思います」。

理事10人の主な職務は以下の通り。

▼八角親方(元横綱北勝海) 理事長

▼春日野親方(元関脇栃乃和歌) 事業部長

▼境川親方(元小結両国) 巡業部長

▼出羽海親方(元前頭小城乃花) 名古屋場所担当部長

▼芝田山親方(元横綱大乃国) 教習所長

▼伊勢ノ海親方(元前頭北勝鬨) 大阪場所担当部長

▼佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若) 広報部長

▼勝ノ浦親方(元前頭起利錦) 危機管理部長、コンプライアンス部長

▼高田川親方(元関脇安芸乃島) 審判部長

▼浅香山親方(元大関魁皇) 九州場所担当部長