3月の大相撲春場所で、110年ぶりに新入幕優勝を果たした尊富士(25=伊勢ケ浜)が、名古屋場所(14日初日)を初日から休場することが決まった。12日、名古屋場所が行われるドルフィンズアリーナで行われた取組編成会議までに休場の申し出があり、同会議で決まる、初日、2日目の取組には入らなかった。
尊富士は、優勝した春場所14日目に右足首を負傷した影響で、5月の夏場所を全休。名古屋場所は東十両2枚目に番付を落としている。部屋として本格的な稽古を打ち上げた11日も、関取衆とは相撲を取っておらず、若い衆と7番取るにとどまっていた。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、本人の出場意欲が強いことも加味し、かねて「けがが治れば出場させる」と話しており、今後の回復具合によっては途中出場の可能性もある。途中出場して2勝すれば十両残留は確実で、1勝でも残留の可能性はある。一方で2場所連続の全休、または途中出場しても未勝利なら、9月の秋場所は幕下転落は確実。110年ぶりの快挙から一転、初優勝から3場所後には幕下転落という前代未聞の事態となるのか、関取の座を守るのか。いずれにしても地元青森県をはじめ、多くの相撲ファンが、万全の状態での本土俵復帰を待っている。

