「平成の大横綱」の背中を追い、目指すは「令和の大横綱」だ。大相撲秋場所で5度目の優勝を飾った横綱大の里(25=二所ノ関)が、千秋楽から一夜明けた29日、茨城・阿見町の部屋で会見。日本出身で年間3度目の優勝は、97年の貴乃花以来となったことを受けて優勝22度の「平成の大横綱」への敬意を口にした。

大の里 こういう形で並ぶことができて、うれしく思います。巡業中だったり移動中のバスだったりで、貴乃花さんの映像をずっと見ていますし、いろいろなことを勉強して、僕も近づけるように頑張りたい。

人気も実力も抜群だった貴乃花への憧れを打ち明けた。「すごい記録を持っている。(印象的な取組は)全部です」と力説した。

1年納めの九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)で年間4度目の優勝を飾れば、これも貴乃花が96年春~秋場所を4連覇して以来、日本出身では29年ぶりの偉業。この日は全勝優勝についても「まだ達成したことがないので目標の1つ。成し遂げられるように頑張りたい」と語った。貴乃花が6度目の賜杯で初の全勝優勝。次の目標が浮上するたびに、貴乃花の背中を追う歩みも運命的だ。

10月には34年ぶりのロンドン公演も控え「相撲が世界的に注目されるようになってほしい」と語った。英語でスピーチを求められる可能性もあるが「頑張りたい」。過去6人しかいない優勝20度超えの「大横綱」へ。“大相撲の顔”としての自覚も十分だ。【高田文太】