大関安青錦(21=安治川)が、本来の自分を取り戻そうと前を向いた。
この日は、西前頭4枚目の隆の勝(31=湊川)にはたき込まれて3連敗。本来なら、得意の前傾姿勢から前に落ちることはないが、左足親指のケガの影響があるのかもしれない。本人はケガについて触れないが、踏ん張りきれなかった。これで綱とりは振り出しに戻ったが、立て直そうと気持ちは前向きだ。
取組後、風呂から上がった東の支度部屋。取り囲む報道陣に自ら「勝ってる時より少ない」と切り出し、暗い雰囲気を払拭した。「相手の相撲になってしまったという感じですね」と取組を振り返り、メンタル面の切り替えについては「勝ってなかったので、何かもう1つ変えて、明日から良い相撲を見せられたらいいと思いました」と話した。
新入幕から6場所連続で11勝以上を挙げてきた実力者にとって、苦しい土俵は続く。残り1週間に向け「どんな形でも自分の相撲を取ること、自分らしさを忘れないことが大事になる」と言った。
6日目と7日目は取材に応じなかったが、3日ぶりに対応した。どうしてか? 「オレらしくないかなと思って」と安青錦。本来は話好きで、考え込むことはあっても、切り替えられる精神的強さが持ち味。少しずつ、らしさを取り戻そうとしている。【佐々木一郎】

