[ 2014年6月27日9時25分 ]<W杯:アルジェリア1-1ロシア>◇1次リーグH組◇26日◇クリチバ

 アルジェリア(FIFAランク22位)が1-1でロシア(同19位)と引き分け、勝ち点4の同組2位で史上初の決勝トーナメント進出を決めた。30日(日本時間7月1日)の1回戦でG組1位のドイツと対戦する。次回開催国のロシアは勝ち点2の3位で1次リーグ敗退した。

 先制したのはロシアだった。前半6分、左サイドからDFコンバロフが上げたクロスを、FWココリンがヘディングで左すみにゴールした。アルジェリアはFWフェグリが味方との接触で出血した頭部の治療中だった。

 アルジェリアも同20分過ぎからボールを持ち始めた。同29分、左CKから方向を変えたボールをFWスリマニがヘディングシュート。GKがなんとかはじいた。さらに43分、ブラヒミの左CKからまたFWスリマニが頭で合わせたが、GK正面に飛んだ。

 後半に入ってアルジェリアは猛攻を仕掛けた。FK、CKと何度も狙うターゲットはゴール前のスリマニの頭。同15分、ついに追いついた。左サイドのFKからファーサイドのスリマニが高いジャンプからGKに競り勝ってヘディングシュート。ゴール右すみに決まり、1-1の同点とした。

 ロシアは前半とはうってかわって後半は防戦一方となった。しかし同22分、欧州選手権得点王のMFジャゴエフを投入してゴールを狙いにいった。同時に行われていたベルギー-韓国の状況から、1点を奪えばソ連時代の86年大会以来となる決勝トーナメントが待っていたが、あと1歩及ばなかった。

 アルジェリアは82年、86年、10年大会と過去3度出場したが、いずれも1次リーグで敗退していた。【得点者】前半6分

 ココリン(ロシア)後半15分

 スリマニ(アルジェリア)