AKB48中村麻里子(23)が30日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行った。

 4月から神戸のテレビ局サンテレビに契約アナウンサーとして入社が決まっていて「本当は手紙を書いていこうかと思ったのですが、これから自分の言葉で伝えていく仕事なので」と、卒業スピーチをメモなしで語り始めた。「グループに入って8年目。まさかすぐに卒業を決断するなんて全く思っていませんでした。(サンテレビの)内定をいただくまでは、年内はAKBにいるだろうなと思っていたのに。こんなにも、人ってすぐに変わる、大人になるんだなって思う1カ月でした」と、入社試験を受けていた先月のことを明かした。

 また「AKBの活動では、悩んで苦労することもあったのですが、今振り返ると、どれも楽しいことでした」と笑顔で言った。1度もAKB48選抜総選挙でランクインはできなかったが、持ち前のトーク力と明るさで、AKBドラフト会議などの大きなイベントの司会なども任されてきた、異色のアイドル人生に胸を張った。

 「これからはアナウンサーとして、これまで以上に言葉で伝えて行かなきゃいけない。もう、私はもう前しか向いていないので、私の背中を押していただくのではなく、ついてきてください」。最後の最後にちょっぴり涙をこぼしたが、最後まで明るく、希望に満ちあふれた卒業公演だった。