SKE48の全国ツアーが10日、9カ月ぶりに再開され、新潟市の新潟テルサで2公演を行った。

 オープニングでは18人全員がソロダンスで登場し、続いて「パレオはエメラルド」を披露した。夜公演では、キャプテン斉藤真木子(23)が「新潟の雪を溶かして溶かして、私たちが熱帯夜にしていきましょう!」と声を張り上げ、テンションは最高潮に。ところが、言葉の意味を勘違いした? 市野成美(18)がなぜかセクシーポーズをし、須田亜香里(26)から「『熱帯夜』ってセクシーって意味じゃないからね」と突っ込まれていた。

 新潟でのツアーとあって、新潟色を押し出した演出となった。NGT48のイメージカラーの白、赤を基調とした衣装で、グループの地元愛知県への思いを歌った「I LOVE AICHI」を、「I LOVE NIIGATA」と替えて歌った。続けざまに斉藤が「新潟になじみの曲をSKEバージョンでお送りしたいと思います。心を込めて歌います」と曲紹介し、NGT48の代表曲「Maxとき315号」を披露した。

 MCでは、新潟の知識を問うクイズコーナーが行われた。夜公演で、新潟出身の元プロレスラー・ジャイアント馬場さんのモノマネが出題されると、竹内彩姫(18)は「気合だ! 気合だ! 気合だ!」と、なぜかアニマル浜口氏のマネをし、渋い笑いが起きた。さらに、野島樺乃(16)は「『ジャイアン』と『馬場さん』、2人いるってことですよね」と、2種類のモノマネを披露。トンチンカンな解釈で、場内を微妙な空気に包んだ。

 ツアーとしては昨年5月の奈良公演以来で、新潟で足かけ5年で28都市目となった。自身3年ぶりのツアー出演となる市野は、「奇跡は間に合わない」などでキレキレのダンスを披露。出演できなかったころは、コンサート開演時間に合わせてレッスン場に行き、動画配信サイト「SHOWROOM」で「ツアー裏配信」をしていたことを振り返った。「(レッスン場では)サインボールを投げても誰も取ってくれないし、グッズのTシャツもなくて、手書き。トロッコを自分で動かし、その土地のことを歌う曲も『I love ○○』も、『I love レッスン場』にしていました。つらかったけど、今日ここに来て、たくさんの人の前で歌えて、ファンの方がサインボールも取り合ってくれて、うれしかった」。涙ぐみながら語り、拍手を浴びていた。

 ツアー初参加の末永桜花(15)は、長い髪を振り乱して「フィンランド・ミラクル」などをキュートに踊った。「3年目にして初ツアー参加でした。ずっと出たくて、最初は(曲数を)こんなにやるんだと思っていたのに、いざ出てみたら一瞬で終わった。本当に本当に楽しかったです!」と笑顔をはじけさせていた。

 アンコールには、3月31日にさいたまスーパーアリーナで、メンバー全員が出演する単独コンサートを行うことが発表された。スタッフから渡された紙を読み上げた斉藤は、「読めなくなるくらい感動しました。今日は18人でしたが、今度は全員です。すてきなライブにできたらいいなと思う」と、涙ながらに誓っていた。