AKB48にとって2年ぶりの単独コンサートは、開催をめぐる炎上騒動を逆手に取った演出で始まった。

 オープニングVTRに登場したのは、メンバーではなく、AKB48劇場の細井孝宏支配人だった。単独コンサート開催と兼任メンバーの出演を発表したところ、自身のツイッターにファンから不満が寄せられ、大炎上していた。「生え抜きメンバーの出番を少しでも増やして欲しい」というファンの願いがエスカレートした形だった。

 その思いをくんだ始まり方になるかと思いきや、1曲目はまさかの「炎上」をテーマにした「炎上路線」。しかも登場したのは、兼任メンバーの宮脇咲良(20)白間美瑠(20)矢吹奈子(16)北川綾巴(19)渋谷凪咲(21)だった。

 楽曲終了後、出ばやしの「overture」に続いて全正規メンバーが登場、「フライングゲット」のイントロがかかると、場内は大歓声に包まれた。

 48グループ総監督の横山由依(25)が「オープニングから驚かせてしまったと思いますが…」と話すと、宮脇は「歌ってる私たちがビックリです。まさか1曲目から『炎上路線』とは」と驚いた。白間は炎上騒動の支配人を心配したが、「細川さん、大変ですね…」と名前を間違える天然ボケを発揮。横山から「兼任終わるまでに名前を覚えて下さいね」と突っ込まれていた。