瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48が26日、東京・秋葉原のAKB48劇場で出張公演ツアーを行った。

 16日に大阪から始まったツアーで、新潟を経てこの日、東京のステージに立った。昼夜公演の昼公演には、AKB48と兼任する岡田奈々(20)が今ツアー初出演。終演後に囲み取材に応じ、「すごく緊張して、(AKB48の時とは)まったく別空間でした」と振り返った。

 序盤はデビューシングル「暗闇」の世界観を中心に、「Darkness」「暗闇求む」などで構成し、中盤は「片想いの入口」「僕たちはシンドバッドだ」などオリジナル曲がめじろ押し。アンコールは「ごめんね、SUMMER」「ナギイチ」と、夏をテーマに元気な楽曲で盛り上がった。グループとしては1月の出張公演以来のAKB48劇場で、薮下楓(17)は「前回はAKBシアターという名前にびびって、怖さが強くて余裕がなかった。今日は余裕を持って、1人1人の表情を見られたと思う」と成長を口にした。

 今夏にオープン予定だった船上劇場は、西日本豪雨災害の影響で延期となったが、瀧野由美子(20)は「船上劇場ができたとき、こういう楽しい劇場になればいいなと思う」と期待を口にした。ファン時代に博多のHKT48劇場に足を運んだという岩田陽菜(15)は「ファンの方とメンバーの距離が近く、メンバーさんと目が合ったりして、うれしく思いました。船上劇場もずっと長く使われる場所になるから、大事にしたい」と語り、石田千穂(16)は「瀬戸内は7県あるから、各地の名産品を置いたりしたいですね」とアイデアを明かした。

 一方で、薮下は船酔いが心配のようで、「めっちゃ不安です」と打ち明けた。すると瀧野が「オフィシャルグッズの(エチケット)袋を…」と新たなグッズ作成を提案し、笑わせた。

 複数の都市を拠点とする48グループは初めてで、岡田は「メンバーは地元の仕事もたくさんやらせていただいている。そんな環境のおかげで成長できているのかな」と分析した。薮下も「『(国土交通省の)C to Seaプロジェクト』とか、アイドルっぽくないお仕事もやらせていただいて、海と関係が近いグループとして、アピールできていると思う」と胸を張った。