SKE48が4日、名古屋・SKE48劇場で劇場デビュー10周年を記念した特別公演の前編を行い、谷真理佳(22)が所属事務所をワタナベエンターテインメントに移籍することが発表された。アンコールで、キャプテン斉藤真木子(24)がスタッフから受け取った手紙で伝えられた。

谷は名古屋で同事務所が主催するお笑いイベント「WEL名古屋」でアシスタントMCを務めており、その実績が買われての移籍オファーだった。まったく知らされていなかった谷は、「こういうの、事前に教えて下さいよ~」とサプライズに感極まって涙を見せた。

谷へのサプライズは、さらに続いた。メ~テレのエンタメ番組「BOMBER-E」(火曜深夜0時59分)内コーナー「プライベートナイト」のMCと、福岡TNC「ももち浜ストア」(月~金曜午前9時50分)でともに月1回、レギュラー出演することも発表された。「ももち浜-」は谷の地元・福岡の人気情報番組で、谷は「お母さんが仕事に行く前に毎日、見てるんですよ」と、思わぬ形で転がり込んだ親孝行のチャンスを喜んだ。

谷は14年の大組閣で、HKT48からSKE48に移籍した。選抜ボーダーライン上で当落を繰り返したり、テレビ番組の企画で北海道からのヒッチハイク旅をするなど、体を張りつつ紆余(うよ)曲折の活動を続けてきた。部屋が汚い「汚ギャル」でも有名で、バラエティーにもってこいのキャラクターだが、本人は「この間、10万円の美顔器を買ったんですよ」と、ビジュアルでアピールする気満々だった。

SKE48からは、同じチームEの須田亜香里(26)も所属事務所移籍をきっかけに、一気にテレビ出演が増えて売れっ子になった。須田が「私も事務所に入れていただいて、すごく変わりました。SKE48という土台があるから、ご縁を感じて使ってくださる方もいる。人と人とを大事にしていれば、先につながる。谷を見て、(自分の)可能性を感じるメンバーもいると思います」と他のメンバーにもエールを送った。すると谷も「私は選抜にも入ってないから、行ける行ける!」と続いていた。

公演はSKE48の歴史を最新から振り返っていくスタイルで行われた。この日の前編は18~14年のシングル、カップリング曲などを披露しつつ、その年に起きた出来事をメンバーたちが懐かしそうに振り返っていた。