SKE48が5日、愛知・SKE劇場で、10周年記念特別公演を行った。

公演前の影ナレを、松井珠理奈(21)が担当した。「10周年を実感できていないけど、始まったら実感できるステージにしたいので応援してください」の呼びかけに、会場のボルテージはすでに高騰していた。

特別公演は、斉藤真木子(24)須田亜香里(26)高柳明音(26)内山命(22)の4人による激しいダンスで幕を開けた。

4曲目の「賛成カワイイ!」では、メンバー全員がステージに登場。そのセンターには笑顔で手を振る珠理奈がいた。1期生メンバーが珠理奈だけのことから「10周年を分かち合えるメンバーがいないのが寂しい」と話すと、斉藤は「私たちがいるじゃないですか。そんな寂しいこと言わないでください」と返し、抱き合った。その後、内山とも抱擁を交わした。

須田は「メンバーも途中からの子も多いし、ファンの方も途中からの人もいると思うけど、今のSKE48を応援してくれるのがうれしい」。斉藤は「ここにいるメンバーや去ったメンバーも含めて進んできた10年だと思います。次につなげられるステージにします」とファンと約束した。

公演はVTRで歴史を振り返りながら、楽曲を披露する形式で行われた。この日は、12年からデビューの08年までさかのぼった。

12年の「神々の領域」は、珠理奈がソロで歌った。曲の途中、「今は弱い私ですが、みさなんがたくさん支えてくれたおかげでここまでこれました。これからも一緒にいてください」と涙声で訴えると、会場から拍手が巻き起こった。

チームE結成のVTRでは、9月に卒業宣言をした松村香織(28)が「私、(チームEに)入れなかったんだよね」と明かした。メンバーから理由を聞かれたが、「本当に卒業する時に言うけど、今は無理」と笑った。

本編最後のMCを務めた大場美奈(26)は「私はSKE48に来て5年ですが、歴史は関係ありません。ファンのみなさんも、今のSKE48が好きだという1つの思いでいいんです。これからも一緒に思い出を作っていきましょう」と話した。

アンコールでは、登場したメンバー全員を従えて珠理奈が、「10周年を迎えて、ここに自分がいるなんて思っていなかった。まずはファンのみなさんありがとうございました」と頭を下げた。その後、メンバーに向かって「厳しくしたこともあったけど、ここまでついてきくれて、ありがとう」と感謝の言葉を述べた。

後列で涙ぐむ斉藤はメンバーに背中を押され、珠理奈の横に立った。うつむいて涙ぐむ斉藤に珠理奈が、「真木子、キャプテンとしてメンバーをまとめてくれてありがとう」というと、2人はしっかりと抱き合った。珠理奈の「11年目に向かっての最後は、真木子が締めて」で斉藤が熱い思いを語り、「このステージは私にとって“楽園”です」と宣言した。

最後の曲振りは、珠理奈が担当し、「11年目に向かってみんな手をつないでいきましょう。そんな曲です」といい、「手をつなぎながら」で特別公演の幕は閉じた。

またこの日、12月12日のニューシングル発売と、やめていったメンバーも含めた同窓会公演の年内開催が発表された。