元日に「大組閣」を行ったNMB48が2日、大阪・NMB48劇場で、チームM新公演「誰かのために」を上演し、新体制でのスタートを切った。

大組閣ではメンバーの入れ替えと、川上千尋(20)がチームN、渋谷凪咲(22)がチームM、小嶋花梨(19)がチームB2の新キャプテンに就任した。

新体制の先陣を切ったチームM公演は、NMB48初の劇場公演がスタートした11年元日から披露された第1弾公演。OGで1期生の山本彩らが出演した演目で、渋谷は「NMB48が最初にやっていた公演。好きな方にも初めての方にも、楽しんで好きになっていただけるように頑張りたい」と意気込んだ。

1期生で初期の同公演に出演していた白間美瑠(21)や川上礼奈(23)らチームメンバー14人に研究生2人を加えた16人が出演した。

「月見草」から始まり、ユニット曲や20枚目の新シングル「床の間正座娘」、初披露となった同カップリング曲「嘘をつく理由」、ラストの「涙売りの少女」まで全16曲を披露した。客席はチームMカラーであるピンクのペンライトで染まり、新生チームMの船出を温かく見守った。

終盤のMCで渋谷は「誰かのために」公演を選んだ理由を説明し「ここからNMB48の第1章が始まった。(山本)彩さんも卒業して、第2章の幕開けはチームM。初心を忘れずに」。当時の公演に携わっていたスタッフやダンスの先生、メンバーに話を聞き「1人1人の思いがすごく熱くて、こんなにも大切にされて、すごく気持ちの詰まった公演なんだと思った」と、同公演の大切さを再認識したという。

「元々あったNMB48の歴史をもう一度よみがえらせて、その時の記憶を輝かせ、第2章の私たちでまた色づけしていきたい」と、新生NMB48を率いる1人として、その覚悟を語った。

いつもは天然キャラの渋谷の真面目な決意表明にファンは聞き入っていたが、一通り語り終えた渋谷は「どうでっしゃろ?」。真面目な自分に耐え切れなくなったのか、普段の凪咲節で劇場を笑顔にした。

初期公演以来の「誰かのために」公演に白間は「エモ過ぎる」と感激。「(すべてを)覚えるのに必死で、毎日泣いた」という当時と、グループの顔となった現在を比較し「今の私は後輩がたくさんできて、教える側になっている。自分の中で『私もちょっと成長したんやな』って思った。すごく気持ちが入ります」。

同じく初期公演を経験している川上は「自分の中でも、悔しい思いとかがたくさんある公演だった」と振り返り、新たなメンバーで公演できることに喜びを感じながら「前(初期)の公演よりも、もっとパワーアップしたパフォーマンスをお届けしたい」と話した。