AKB48が3日、東京・秋葉原のAKB48劇場で有観客公演を行った。コロナ禍で2月26日から同劇場での有観客公演は中止しており、191日ぶりに劇場内に拍手の音が響いた。

この日は「僕の夏が始まる」公演で、佐々木優佳里(25)岩立沙穂(25)村山彩希(23)下口ひなな(19)谷口めぐ(21)佐藤妃星(20)山邊歩夢(18)稲垣香織(22)の8人が出演。ステージと客席の間は2メートル空けられ、客席同士も1メートル空けるため、定員250人のところ27人が鑑賞した。

大きな発声をともなう歓声やコールは禁止されたが、ファンはペンライトや拍手でメンバーに声援を送った。村山は「思っていた以上に、私たちが緊張しています」。岩立は「幕が開いて、ペンライトが見えた時は、久しぶりでうれしかったです」と笑顔を見せた。

終演後に村山は「めちゃめちゃ緊張しました。メンバーみんな楽屋でソワソワしてたり、楽しみではあったんですけど、本番では緊張して、喉が渇きました(笑)」とコメント。「無観客が当たり前になりつつあったので、拍手の音の大きさにびっくりしましたし、MCでクスっとっ笑ってくれたりの反応がひさびさでうれしくなりました。みなさん、あたたかかったです」と感謝した。

その上で「声援がなくても、目の前にファンの方がいてくれるだけでありがたい気持ちになりました。今は拍手でしか反応できないと思うので、私たちももっと工夫してコミュニケーションを考えなきゃいけないですね」とし「こうして劇場にファンのみなさんを迎えられるようになって、今は27人という制限はあるのですがまた、250人(定員)の満員の劇場になる日が来たら、うれしいですね」と続けた。

劇場の入り口には、メンバー全員が自粛期間中に手作りした桜の花が飾られ、訪れたファンを出迎えていた。