AKB48柏木由紀(29)が19日、都内で会見を開いて、7年5カ月ぶりのソロシングルCD「CAN YOU WALK WITH ME??」を3月3日に発売することを発表した。

18年に配信シングル「そっけない君」を発表していたが、シングルとしては13年10月の「Birthday wedding」以来。しかも今回プロデュースを手掛けるのは秋元康氏ではなく、BiSHなどを手掛けるWACKの渡辺淳之介氏。楽曲の詳細などは今後明らかになるが、渡辺氏によると「カッコいい系でエモーショナルな曲」といい、柏木も「自分の新たな一面を引き出してくれています」という。

19年11月に、音楽番組で「30歳までAKBで現役宣言」をした。7月に30歳を迎え、AKBとしてどこまで現役を続けるのかはその後に考えるとしているが、グループにいても、たとえ卒業しても「アイドルは続けたい」と常々話している。

シングル発売は7年5カ月空いたが、その間もソロの“アイドルアーティスト”としては着実にステップを踏んでいる。16年に全国ツアーを開催し、18年1月に上海で初の海外単独公演を行うと、同年の夏からは重慶、台北、香港などでアジアツアーも成功。NHK「うたコン」など、音楽番組にソロで出演する機会も増えている。

根っから、ポジティブな性格だ。これまでも「その時その時がいつも一番いいと思っているんですけど、その『今が一番いい』をこれからも更新し続けたいです」と語ってきた。この日の会見でも、これまでアイドルを続けていられる秘訣(ひけつ)について「シンプルにファンの皆さんを大事にすること。30歳が見えている中で、柏木由紀を応援する理由とか、ファンの方が誇れる人になりたいと常に思っています」と明かした。

特にこれといった根拠はないものの、女性アイドルにとって「30歳」は大きな壁のようなものがあると言われてきた。3月発売の新曲はもちろん、“しぶとかわいい”と「しぶとい」と言われても、それも武器にするポジティブさで、アイドルシーンをどう塗り替えていくか、楽しみだ。【大友陽平】