AKB48柏木由紀(29)が8日、国指定の難病「脊髄空洞症」の治療で、活動を一時休養することを公式ホームページで発表した。

3日放送のテレビ東京系「主治医が見つかる診断所スペシャル」で人間ドックを受診した際、10万人に1人の割合で発症すると言われる「脊髄空洞症」であることが判明。所属事務所は「大事をとり早期手術と治療のため、一定期間の休養をいただくことをご報告申し上げます」としている。

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<パークサイド脳神経外科クリニック近藤新院長> 脊髄は、膜に包まれて液体に守られています。豆腐パックのイメージで、プラスチックのパックが膜、水があって、豆腐が脊髄です。

脊髄空洞症は、なんらかのきっかけで脊髄が縦に裂けてしまうことで、脊髄内に外側の液体が入ってしまい、脊髄がどんどん裂けて、しびれや力が入らないなど症状が出る病気です。裂けて、液体がたまった脊髄の中には出口がないため、液体がたまり続けてしまう進行性の病気です。

治療法としては、裂けて液体のたまった脊髄の箇所にチューブを入れて、液体の出口を作る手術をします。難しい手術ではありませんが、チューブを入れる脊髄の裂け目や、液体のたまり具合を検査しなければならないので、即座に手術をできるわけではありません。術後は、個人差はありますが、1カ月くらい様子をみれば回復します。

脊髄の裂け目が修復されることはないため、残念ながら完治することはありません。進行を止めるという形になりますが、手術が成功し、チューブが機能していれば、痛みやしびれが無くなるケースがほとんどです。通常通り活動することができます。

(柏木は7月15日の誕生日に写真集を発売する)早期に手術を受けることが前提ですが、激しい運動でなければ、何かイベントに出られる可能性もあります。