<D.LEAGUE 23-24SEASON ROUND.5>◇12月28日◇東京・東京ガーデンシアター

13チームによるプロダンスリーグが4シーズンを迎え、大接戦が続いている。ROUND.5は6戦のうち4戦がドローに終わった。対戦形式になって2シーズン目。昨季は72戦のうち4戦だったドローが、今季はROUND.5まで30戦で8戦と増えている。それだけどの試合も実力が拮抗している表れでもあるが、オーディエンス票(1票)と5人のジャッジの合計6票で判定するから、ドローが生まれるのではないか?

そこで、Dリーグの神田勘太朗COO(44)に、票数の改正と、ドローの存在について聞いた。すると、「Dリーグにおいて、ドロー(引き分け)が起きるジャッジ票数になっているのには当然理由があります」と答えてくれた。

それによると、Dリーグは半年にわたるリーグ戦で、負けたら終わりのトーナメント戦ではなく、1つのドローが先行きを読めなくする要素になり、最後まで決着が分かりにくい演出効果を生む点を挙げている。Jリーグ、海外サッカーでも見られる現象だけに、リーグ戦ならではの要素として、ドローを採用しているという。

ほかにも、「少なくとも負けなかった」という機会があることで、ファンの方々の留飲を下げる役割もあるとしている。カンタロー氏によると、勝敗とともに、作品に対して感激するファンが増えているとの統計もあるそうで、Dリーグを見守ってくれるファンの審美眼の変化を感じているそうだ。

カンタロー氏の回答を私なりに解釈してみた。もともと、ダンスでくくっているとはいえ、さまざまなジャンルのダンサーが約2分の作品でぶつかりあうDリーグは、「どっちのダンスが好き」という、個々の好みを強引に勝敗に転嫁する。本来決めなくてもいいことに、白黒つけるからおもしろいのだが、「どっちも好き」という、決着がつかない結論があっても不思議ではない。よって、ドローにもやもやするより、「どっちも好きになるぐらい、いいダンスを見た」という寛容な意見が受け入れられるリーグなのだ。

このコラムのこそ、ドロー以上にモヤモヤする! と思われる方もいるだろう。

いずれにしても、スポーツでも、エンタメの取材でも、引き分けについての質問に対し、これほど、深く考えた、具体的な回答をいただいたことはなかった。インタビュー全文はニッカンプレミアム「Dリーガーのオドリバ!プレミアム」に掲載しています。【特別編集委員・久我悟】

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