プロダンス「D.LEAGUE 23-24SEASON」のチャンピオンシップ(CS)が6月9日に行われる。

昨年10月29日に開幕以来、13チームがしのぎを削り、上位6チームが進出した。レギュラーシーズンは2季連続で優勝したCyberAgent Legitが9勝1敗2分けと独走で終わった。2位は昨季のCS王者KADOKAWA DREAMS。序盤は完成度の高さや独自性で圧倒し、ROUND.6までに3度のスイープを奪うなど首位を走った。ただし、後半は2敗を喫し、NO MATCHだったROUND.13には5位に転落。最終戦は負ければ、CS進出を逃す可能性まで残した。

KD危うし…。ROUND.14。KDはHIP-HOPダンスを前面に押し出し、力強いダンステクニックで2位だったValuence INFINITIESを押し切り、再浮上した。寸分の狂いのないシンクロ力を残しつつ、メンバー個々のキャラクターが見えてきて、チームの勢いや迫力が伝わってきた。

そうだ、「勢い」。

CSを制覇した昨季、大詰めのKDの勢いはすさまじかった。残り2戦、5位で迎えたROUND.12でMINAMIら女性陣が丸刈りでステージに上がった。メンバーの気迫がほとばしる。連勝して4、3位と順位を上げてCSに進出すると、初戦は冒頭からドラマチックな音楽と振り付けでLIFULL ALT-RHYTHMを撃破。avex ROYALBRATSとのセミファイナルは一転して、僧侶の読経が響き渡り、合掌したメンバーが現れた。おお、あの丸刈りはここまでつながっていたのか…と感嘆したのも一瞬。目にもとまらぬアクロバットを随所に盛り込みながら、ファイナルへと突き進んだ。

勢いは止められない。Legitとの決戦は、勝敗をつけるのが難しいくらいの熱戦だった。勝負を分けたとしたら、シーズン終盤から目に見えて加速していった勢いだったか。KDがCSを制覇した。

今シーズン最終戦のROUND.14終了後、リーダーのKISAに聞いてみた。5位から2位に浮上してのCS進出だが、できれば3位以下がよかったのでは? 昨季と同じように2連勝の勢いで、ファイナルに進出することを望んでいたのではないだろうか?

KISAは「あははは」と肯定はしなかったが、否定もしなかった。そして、CS直前に弾みをつけ、3連勝したCSを振り返り「確かに勢いはありましたね。CSも本番直前で初戦と2戦目の出し物を入れ替えたんですよ」と教えてくれた。

NHKがCSの裏側に密着した「100カメ」でも、3戦を通して戦うために、スタミナや適正を考えながら、メンバーを決めていく様子が紹介されていた。CSは負けると終わりのトーナメント。一戦必勝が求められるが、トーナメントを通じて、さらにはCSにピークを合わせるよう、シーズンを通してのマネジメントこそ、最後の短期決戦を勝ち抜く秘訣ではないだろうか…

そう思わせるほど、ROUND.14のKDは迫力があった。

ちなみに、KISAは私と同じ岡山出身。

「がんばんねえよ~(がんばってね)」と岡山弁で激励したら「あははは」と笑ってくれた。

いよいよCSの時が来た。

【特別編集員・久我悟】

KDのMINAMI(中央)は気合十分
KDのMINAMI(中央)は気合十分
力強さを取り戻したKD
力強さを取り戻したKD