8月10日付で退団する星組トップ礼真琴が、兵庫・宝塚大劇場で、サヨナラ公演「阿修羅城の瞳」「エスペラント!」に臨んでいる。公演は4月19日に大劇場で開幕し、宝塚は6月1日まで。東京宝塚劇場では6月28日から8月10日に予定され、礼は東京公演千秋楽をもって退く。
■初コラボ劇団☆新感線
大劇場初日の終演後には「どこか1年の中で新しい気持ちになるこの4月に、この111期生を加え、星組生も皆、1つ学年が上がって初めての舞台でございます。ここから皆さまとともに、この2作品を深め、そして愛していただけるように、星組生一同、心を込めて務めてまいりたいと思います」とあいさつした。
ミュージカル「阿修羅城の瞳」は、劇団☆新感線との初コラボ作で、いのうえひでのり氏が原作演出。礼は安倍晴明の一番弟子で鬼殺しを担う「鬼御門」のかつての一員、病葉出門(わくらばいずも)に扮(ふん)し、次期トップに決まっている暁千星演じる女泥棒、闇のつばきとの、人と鬼との壮絶な恋物語を演じる。鬼たちとの戦いの場面では、流れるような立ち回りで沸かせている。
礼は、無事に幕開けを迎えた際「劇団☆新感線さんとの初のコラボレーションということに、誇りをもって、プライドをもって、そして、小柳(奈穂子)先生、レビューの生田(大和)先生の宝塚歌劇への愛情がたっぷり込められた、このお芝居とレビュー、最後の日まで心を込めて、お客さまとともに駆け抜けてまいりたいと思います」と誓い、歩を進めている。
■流れるような立ち回り
ショーは「110年の伝統の先へと続く新たな宝塚レビューを」との願いを込め、“希望を胸に抱く人”を意味する「エスペラント!」と命名。礼は、青い星に柔らかな光の差し込む中、きらびやかな衣装で登場した。海底レビューでラテンのリズムを披露すれば、「青い星」場面では、千住明氏の楽曲に合わせ、歌い舞っている。
この公演で初舞台を踏んだ111期生とも絡む。初舞台生と手をつなぐ場面もあり、先輩から受け継いできたバトンを次世代につなぎ、男役最後の舞台に精力を注ぐ。【阪口孝志】




