お笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳(41)が23日、ラジオ番組「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB」に出演。以前から政治家転身のうわさをされていた田村だが、立候補への関心を示し、出馬する場合、幅広い支持を受ける自民党の小泉進次郎衆院議員(33)か安倍晋三首相(60)と同じ選挙区への出馬を希望した。

 この日の放送は前週に引き続き、維新の党代表の江田憲司衆院議員(58)がゲスト。田村は以前から政治についても関心があるとされていたが、この日の話題は政治一色。

 江田代表が同党の若手議員の躍進について話題にし、「(田村を出馬に)誘っているんだけどね・・・」と水を向けると、田村が「神奈川11区なら出たいですけどね」と、衆院議員総選挙への出馬に意欲を示した。

 同区の現職は2009年の初出馬以来、3期連続して小泉議員が務めている。田村は「(同区は)共産党と自民党しか、(立候補者が)立っていないんですよ」と分析。同区を取材したことがあるという田村は同選挙区民に「2択(共産党と自民党)しかないことに『何とも思わないんですか?』と聞いたら、何とも思ってないんですよ。『(小泉)進次郎さんに入れておけば大丈夫』って空気ができている」と苦言を呈した。

 田村は「そんなところで維新(の党)の誰かが勝ったらものすごいじゃないですか」と力説し、続けて「若者にも大人気の(小泉)進次郎さんに勝てる候補者が、神奈川11区に立てられると、相当面白いですよね」と熱弁を振るった。

 そんな田村に江田代表は「わかりました。田村淳さんが横須賀市(神奈川11区)に(維新の党の候補者として)立ちますから」とうれしそうにリスナーに向けて発言。それに対し、田村は「いやいやいや」と否定したかと思えば、「それか山口4区がいいです。(立候補に)立つなら」と続けた。

 山口県下関市出身の田村は山口4区を候補に挙げた理由について「地元だから」と説明。しかし、その選挙区の現職は安倍首相で、1993年に初出馬して以来、8期を務めている。

 田村は「首相に無謀にも立ち向かうっていうのは面白いから、やってみたい」とぶちまけた。江田代表も「大胆な発想」と驚いて見せたが、田村は「落ちてもいいんです。みんなが政治に関心を持ってくれたら」と、出馬する場合の理由を明かした。田村は「(出馬するなら)維新(の党)じゃなきゃ」というと、江田代表は「そりゃ~党首(代表)を譲るわ」と以前からラブコールを送っている“立候補者候補”の言葉にご満悦の様子だった。

 今まで、政治家転身について否定してきた田村だが、今回の発言で今後の動向に関心が集まりそうだ。