宮沢りえ(41)の主演映画「紙の月」(吉田大八監督)のブルーレイ&DVDが5月20日にポニーキャニオンから発売されることが決まった。巨額横領に手を染める銀行員を演じた宮沢は、東京国際映画祭最優秀女優賞、日刊スポーツ映画大賞主演女優賞など昨年度の賞を総なめにした。本編ディスクには宮沢と吉田監督の音声コメンタリーも収録される。

 「紙の月」は人気作家角田光代さん原作で、「桐島、部活やめるってよ」などで知られる吉田監督がメガホンをとった。脚本は早船歌江子(かえこ)さん。宮沢が演じた主人公・梅沢梨花は銀行の契約社員として働く平凡な主婦だったが、年下の大学生との不倫をきっかけに顧客の預金に手を付ける。聖と悪の両面を抱えながら、自ら転落していく女性を大胆に演じた。

 宮沢にとっては「オリヲン座からの招待状」以来7年ぶりの主演映画。「これまで演じたことのない役。始める(決心の)時間がかかった。見たことのない自分が見たいという気持ちで受けました」と語っていた。不倫相手役の池松壮亮とのベッドシーンも話題になった。ほかに大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美らが出演した。

 ブルーレイ&DVD化にあたり、吉田監督は「製作中も場面ごとに全く違う顔を見せる宮沢さんの演技にゾクゾクしっぱなしでした。ぜひ自宅でも、ヒロインの表情の変遷を楽しんでください」とコメントした。セル豪華版にはメーキング映像、舞台あいさつ集などを収録した特典ディスクとブックレットが付き、初回限定版はそれに加えて「ミニ台本」がプレゼントされる。

 DVDの詳細は公式HP(http://v.ponycanyon.co.jp/kaminotsuki/)まで。