NHKの有働由美子アナウンサー(47)が、ナレーションを担当する大河ドラマ「真田丸」に登場する女優の長沢まさみ(29)演じる「きり」に感情移入していたことを明かした。

 15日放送の同局「あさイチ」には「真田丸」の脚本を手掛ける三谷幸喜氏が生出演。有働アナは自身のナレーションについて「何かダメでしたか? 最初の頃は何かご不満があった?」と恐る恐る尋ね、三谷氏から「しょうがないですよね。だって、大河ドラマですから、1年あるわけですから、ナレーションもそうだし僕もそうだし、俳優さんもみんな成長していくわけですから」となぐさめられ、苦笑いで机に突っ伏してみせた。

 とはいえ三谷氏は有働アナによるナレーションのベスト3を発表し、そのひとつひとつを大絶賛。11日放送回で、堺雅人演じる真田幸村ときりのキスシーンでのナレーションについては「きりって僕が考えた名前だし、どんな人か全然わかってないわけですよ。歴史上では高梨内記の娘としか記されてない人でも、『実はこういうドラマがあったんですよ、あったのかもしれませんよ』ということをすごく丁寧にきちんと優しく伝えてくださってる。何回聞いても良い」と絶賛した

 すると有働アナは、恐縮しながら「すごく時間を掛けて考えました」と明かすとともに、「きりちゃんが一番、自分に近い気がして。思っていても結ばれない、みたいな。ついつい感情が入ってしまいました」と冗談めかした。

 またこのキスシーンについて三谷氏は「僕、台本に書いてないんですよ」と裏話も披露。「現場で堺さんが『ここはチューした方が良いんじゃないか』って」と堺が提案したものだと明かし、さらに長沢についても「『チューするんだったら、ただのチューじゃなくて喋りながらチューしたい』って。昔から長沢さんはチューするシーンでそういうのをやりたいと思ってらっしゃって、それを活かそうということに」と明かした。