関ジャニ∞丸山隆平(33)主演映画で、宗教団体「幸福の科学」への出家を表明した女優清水富美加(22)が出演予定だった「泥棒役者」(11月公開)のキャストが19日、明らかになった。現場のスタッフや出演者たちは、清水の突然の降板というハプニングを乗り越えようと、一体となって再出発し始めた。

 関係者によると、撮影は主にスタジオ内で行っているという。清水の所属事務所から降板の申し入れがあった今月11日以降、急きょ代役の調整に入り、セットを壊すことなく、撮影を続けている。キャストやスタッフは、あえて現場で清水の名を出したり騒動に触れることはほぼないようだが、大変な状況の中、互いに声を掛け合い、当初の予定通りの11月公開に向けて、再出発しているという。

 キャストには主演級の顔ぶれがそろった。丸山は、元泥棒で現在はまじめな溶接工の主人公。とある騒動をきっかけに丸山が訪れる豪邸に住む絵本作家役を市村正親(68)が演じる。市村に油絵の教材を売り込むセールスマン役はユースケ・サンタマリア(45)、豪邸の隣に住むユーチューバー役に片桐仁(43)。丸山の恋人を高畑充希(25)が、丸山の知人の泥棒を宮川大輔(44)が演じる。当初清水が務める予定だった、市村の担当編集者役としては石橋杏奈(24)の出演が決まり、石橋の上司役は峯村リエ(52)が務める。

 「泥棒役者」は1月26日にクランクイン。関係者によると、清水は同日から参加し今月3日までの間、予定通り撮影をこなした。しかし5日や7日に「胃腸炎」「インフルエンザ」などと所属事務所関係者から製作側に連絡が入って撮影不参加となり、11日夜には関係者から、清水が「幸福の科学」の活動に専念したいとの意思を伝えられ12日、清水は出家を発表した。

 今月中に撮影が終了する予定だったが、清水のドタキャンの影響で、スケジュールの再調整などもあり、クランクアップは来月にずれた。清水の出演シーンに関しては、順次撮り直していくという。映画初主演の丸山にとっては思わぬハプニングとなってしまったが、別の仕事で大阪に行った際に買ったおみやげを、帰京後に現場に差し入れるなど、座長としてチーム全体をもり立てようと、作品に心血を注いでいるという。