沢田研二(69)が16日、東京・NHKホールでデビュー50周年記念ライブツアーを開幕させた。

 オープニングでは、2歳時の写真からタイガース時代、ソロ時代を経て、現在に至る約4分間にまとめられた映像を上映した。2歳の写真に「のっけからね。私じゃないです。親戚の子です」とおどけた。「ほそぼそとでも続けていれば50周年を迎えられました。まだこうして一杯のお客さんの前にやれてうれしいです」と感謝した。

 先月半ばまで上演していた「音楽劇 大悪名」で僧侶を演じた影響から丸刈りで登場。「もう1カ月経つけど年のせいか伸びてこない。この頭のまま日本中を行脚しなきゃならなのかな」と話して笑いを誘った。

 公演本編では、ザ・タイガース時代の曲「僕のマリー」など5曲と、大ヒット曲「勝手にしやがれ」「TOKIO」や新曲「ISONOMIA」など計50曲のシングル曲をワンコーラスずつ、ほぼノンストップで歌い、健在ぶりをアピールした。アンコール前には「自ら編集した」というワイルドワンズの故加瀬邦彦さんと共演した「渚でシャララ」のライブビデオを流し、アンコールでは唯一となるアルバム収録曲「いくつかの場面」を披露した。途中息を切らしながら「もう嫌~!」と弱音を口にしながらも「やるといったことやる!」と約2時間半で51曲を歌い、集まった約3500人のファンを魅了した。

 ツアーは来年1月26日、同所での最終公演まで全国60カ所66公演を予定している。